イタリア、ヴェネツィア
ヴェネツィア  9月9日(晴れ)

ヴェネツィア国際映画祭2010レポート


ヴェネツィア2日目、映画祭に行くことになりました。


クロアチアにいた時に何気なくYahoo!ニュースを見ていたら、映画化された「ノルウェイの森」がヴェネツィア映画祭で拍手喝采の記事が。
そういやヴェネツィアってもうすぐ行くなぁと思い、これまた何気なく検索したら11日までやっているとか。

しかも三池監督の「十三人の刺客」がちょうどサジ家がヴェネツィアにいる9日にやるではないか、ということで早速ネットでチケットを購入しました。
わずかに残っていた座席を確保し、eチケットなのでメールで送られて来たPDFチケットをユースホステルのフロントでプリントしてもらいました。便利な世の中。

タイムスケジュールを見るといくつかシアターがあり、朝8時くらいから深夜まで上映しっぱなしのようです。
出品された映画はひとつにつき3~5回ほどいろんなシアターでいろんな時間帯に上映しています。
でも噂で聞いた話し、不評だと2回目や3回目以降の上映は無くなるとか。。怖い世界です。


サジ家がタイミング良かったのは「十三人の刺客」の9日の22時スタートの回。
どの回にレッドカーペットで監督や役者さんが来るかまではネット上では分からなかったのですが、まあ映画祭に行けるだけでいいかなーとね。


ということでヴァポレット(水上バス)に乗ってリド島へ。


さすがにごちゃごちゃしているヴェネツィアに会場は無く、ヴァポレットで行けるリド島という島に映画祭の会場はあります。
ヴェネツィア自体は映画祭やってますよオーラはほとんどありませんでした。


いろんなヴァポレットがありますが、僕たちが乗ったのはイエローサブマリンのようなタイプでした。


22時の回のクセに勢い余って15時にリド島到着。とりあえず散歩します。

リド島ってそんなに知られてないと思いますが、セレブ御用達のリゾート地みたいですね。
僕が知らないだけか?ディズニーシーにもリドなんとかってのがあるとか?

ヴェネツィアの街とは全く違い、ビーチリゾートな感じです。









セレブじゃない僕たちは暑苦しい格好をしているので、早々にビーチを切り上げ会場へ。
期間中の特別バスが船着き場から出ているようですが、歩いて行きました。徒歩20分くらいかな。
途中シュールなオブジェが並び、映画祭の小さな看板が見えてきました。



ちっちゃ。てかコレ広告用のポスターじゃん。

ていうか、リド島着いても全然映画祭やってますよオーラないのね。
まったく案内がないので、最初全然会場が分かんなくて迷いました。地図や看板がゼロです。

仕方ないからビーチ付近の写真でも撮りながら行こうと撮ってたら陽気なイタリア人が走って写真に入ってくるし。


はい、入場ゲートに到着しました。


今どき学園祭でももうちょっとハデなような気がするけど。


当日のチケット売り場もありましたが行列もなくガラガラ。


まあほとんどプレスの方々ばかりなんでしょうね。

微妙なパビリオンが数店舗。


超やる気のないTシャツも売ってました。
今年で67回目なので。


今どき草野球チームでももうちょっとマシなもん作るけど。


なぜかカジノがありました。もうよく分かりません。



でも少し奥へ進み、人がワイワイしだしたとこらへんで壁の向こうを覗いたらレッドカーペットが!
おお!やっと、それっぽいっす。



メインシアターの入り口付近(レッドカーペットの終わりあたり)には少し人が集まってます。
もうしばらくしたらスターでも来るんでしょうか。


例によってアフリカ中央テレビも来ています。


それでもまだ十三人の刺客まで5時間以上あるので、もう一度違うビーチに。
もう夕方なので人は少なかったですが、めっちゃ小屋がいっぱいです。
10個発注したら100個来ちゃったから並べておこうって感じです。


セレブもぎゅうぎゅうに押し込まれるんでしょうか。
それでもパラソルよりは豪華かな。

ヒマなので堤防でm&m’s食べたり、夕方の低い太陽でハレーション写真撮ったり遊び時間つぶし。





水着持ってこれば良かったなあ。


まだヒマなので、ヤジ馬のごとく人の流れに沿って歩くいていくと、黒のツヤ消しでコーティングされた車がズラリ。
ツヤ消しの車って新しいなあ。


車の向こうにはEXCELSIORが。コーヒーショップにしちゃあモダンだなと思ったら、次々とセレブが出てきます。




出待ちしているっぽい方々も大勢いました。ここは出品者やセレブ、プレスの方々が泊まっているホテルなんですね。それでこのツヤ消し車で会場入りするんだ。なるほどね。会場まで徒歩2~3分だけどね。


サインだらけのツヤ消し車もありました。


さて、会場に戻るとなんだかワイワイしはじめています。どうやら19時半スタートのイタリア映画のスターがレッドカーペットを通るようですね。


来ました!っぽい!
みんなすごいレンズ持ってるのに俺は50ミリの単焦点。





イタリア女性はキャーキャー言ってたけどさっぱりわかりません!
でもなぜか前から2列目をキープしていたサジ家は、3人のスターのサインをもらってしまいました。


美歩の普段持ち歩いている2冊で100円のリングメモ帳に。
サインだけじゃ誰が誰だかわかんないので、イタリア女性が叫んでる名前もメモしました。メモ帳だから丁度いいね!

とっても近くまで来たので、近くでも写真撮らせてもらったけど残念ながらブログには載せられませんので引き気味の写真だけ。


すっかりレッドカーペットごっこを楽しんだサジ家は食事をして時間を待ち、再び会場へ。

さて本番です。
でもさっきよりまるで人の集まりが少なくて、21時半になっても閑散としています。
ガラガラなので余裕で最前列ゲット。

21時50分くらいになり、やっぱりレッドカーペットは今回じゃないのかなと思ったとき、報道陣がワイワイしはじめたのでもしやと思ったら。

三池監督と役所さんと山田さんがいらっしゃいました!


報道陣からたくさんのフラッシュを浴びています。


ものすごくラッキーです。
たまたま来たのが、監督さんが来る日だったなんて。


やばいこの歳になっても芸能人が近くにいるとドキドキします。てかレッドカーペットだから余計にです。

お三方ともとても男らしく、優しく、ファンからの握手やサインに丁寧に応えていらっしゃいました。
お顔が写っていないのだけ。



もちろん美歩にメモ帳を持たせ、僕らもサインと握手をいただきました。
感激です。

その後、とっくに22時を過ぎて会場へ。イタリア時間なので問題ないです。


会場は満席でした。
でも僕たちの席の後ろの一列がまったく座っていないのでおかしいと思っていたら、会場から歓声が。
三池監督入場かと思ったら、今回の審査委員長であるクエンティン・タランティーノ監督が入場してきました!

もうよくわかんない興奮状態になり、階段を降りてくるタランティーノ監督を見ていたらどんどん近づいて来て、僕たちのすぐ後ろの席に座りました。
げー!そのために空いていたんかい。めっちゃ緊張しますよ、これ。
もちろんちゃっかり握手。

タランティーノ監督は三池監督のファンだったんですね。
その後、三池監督と役所さん、山田さんが入場。こちらも当然ものすごい拍手です。
三池監督のゼブラーマンもイタリアで大ウケのようだったので、とても人気があります。


なぜかタランティーノ監督のオーラを背後に感じつつ映画がはじまりました。

いやあ、日本映画を外国で、イタリア語と英語の字幕付きで見るのはとても新鮮でした。
そしてうわさどおり、上映中に笑い声や拍手など、気に入ったところで大盛り上がり。ちょっと日本人感覚と違うツボもありましたが全然OKです。

スピードラーニングで、「日本で映画を見ると、みんな反応が違って微妙なんだよね」みたいなことをアメリカ人が話すカチンとくる例文があったけど、この反応の違いってある意味楽しい。それ含めてとにかくエンターテイメントな映画会場でした。

最初に笑い始めるのもだいたいタランティーノ監督なんですけどね。そしたらみんなも笑うって感じ。一般の方の反応が遅いのではなく、監督の映画に対する理解や空気を読むのがうまくて早いんでしょうね。

エンドロールになるともちろんスタンディングオベーション。
三池監督が静止するまで数分間鳴り止みませんでした。

僕なんか通りすがりの旅行者だけど、日本人としてとても嬉しかったです。
評価が悪いと大ブーイングって聞きますし、途中で帰っちゃうみたいですしね。少しそれが不安でしたがその真逆でした。


日本でも9月末頃上映開始のようですので、みなさんも背後にタランティーノ監督を感じつつ観に行ってみてください。

日本のニュースでこの映画祭のことやったかな?


いやあ、とにかく楽しかったです。
次は10月にあるロンドン映画祭か!?


♪ EAGLES “Desperado”

 イタリア、ヴェネツィア
ヴェネツィア  9月8日&9日(雷雨&晴れ)

べしょチアと晴れチア


リュブリャナとHostel Celicaに別れを告げ、EuroNight(EN)という列車に揺られてイタリアのヴェネツィアに到着しました。4時間半ほどだったかな。
EuroNightというだけあって寝台列車なのですが、ブダペストあたり発の列車なので、途中駅のリュブリャナはAM2:28発という眠い時間の出発となります。

一応ベッド席もあったのですが、4時間半という短時間なことと、なぜかリュブリャナ駅で鉄道のチケットシステムがダウンしていたらしくリザーブできなかったので座席で行きました。

実はリュブリャナに到着した日にリザーブしようと窓口に行ったら「システムダウンだから明日来てくれ」と。
それで翌日いったら「システムダウン中だから座席予約無しのチケットね」ってことで手書きで渡されました。げー。丸1日以上経ってるのに。
どこかでもあったな鉄道の座席予約のシステムダウン。ヨーロッパも困ったもんである。


乗った列車もちょっと遅れて朝7時半すぎにヴェネチア・サンタルチア駅に到着。
高校のときに音楽の授業のテストでサンタルチア歌いましたね。

電車に乗ってる途中、雨が降っていたので心配したのですが、駅に着いたらやんでいて助かりました。

どん曇りだけど一応ブログ写真。


朝の低い光が濡れた石畳に反射していい感じです。

ヴェネチアはなかなか安宿がなかったので、ちょっと駅から距離のあるアカデミア橋付近のホテルになりました。
直線距離では1~1.5Kmくらいなのですが、ヴェネチアの石畳と全くバリアフリーではない運河にかかる橋の階段に、推定20kgオーバーのソージョンズと10Kgほどのザックを背負って挑みます。



ヴェネチアは車どころか自転車も入れない街なので、移動手段は運河を流れる船だけです。
タクシーでさえも船タクシーです。船タクシー(正式名称は知りません)はぜったい高いので、一般にはヴァポレットと呼ばれる乗り合い船(OneWay 6.5€)で移動することになります。


サンタルチア駅の目の前にヴァポレット乗り場があり、僕らのホテルもアカデミア橋の駅から徒歩5分以内で行けそうなところなのでですが、サジ家はヴァポレット横目に橋を登ります。朝早く着きすぎてチェックインもできないしね。30分くらい歩けば着くでしょうということで。


しばらくは、どん曇りながらも写真撮りながらのんびり進んでいたのですが、のんびりしすぎていきなりの雷雨。
風はほぼ無かったのですが、すぐそばで雷が落ちているような音が響き、まるで台風なみの豪雨です。学校は休みでしょうね。でも暴風じゃないから行かなきゃいけないか。
自分自身、東海大豪雨以来のものすごい雨でした。ズボンも靴の中もぐしょぐしょです。

文房具屋さんに雨宿りさせてもらいつつ、得意の東京都70リットルゴミ袋でソージョンを包み、雷が少し収まったところを歩き始めました。
正直、豪雨の中、ノンバリアフリーのヴェネチアの街をソージョン持って歩くのはかなりキツかったです。徹夜明けですからね。

でも雨ってドラマ性があるからいいですよね。豪雨とかで一緒に雨宿りした見知らぬ男女って恋に落ちそうな感じしますもんね。でもソージョンは余分です。


30分くらいで着くかと思ったホテルに2時間半くらいかけてようやく到着。
ヴェネチアは初めて来た人には道が分かりにくく迷ってしまうので大変でした。
ま、ヴァポレット乗れば良かった話しなんですが、それじゃつまんなかったので良しとします。

まだチェックインはできないのでラゲージルームに荷物を入れて、ちょっとロビーで雨宿りでもするかと思ったら雨がやんでいました。なんじゃこれ。
というわけで休憩なしで早速街散策。30歳超えていても好奇心があれば動けます。


とりあえずベタにサンマルコ広場へ。


雨上がりに日が差して出てきたばかりの光に包まれています。
ヌケがどん曇りなので不思議な雰囲気です。


でも地面をよく見るとべっしょべしょです。


Googleで「ヴェネチア」と入れると、Googleの予測で「ヴェネチア 水没」と出るので気になっていたのですが、こういうことですね。さっきの雷雨の影響でべっしょべしょ。
べしょチアです。

マンホールもぶっくぶくです。



みんなべしょチアが楽しくて記念撮影まで始まります。







サン・マルコ大聖堂を見上げるとテラス部分に人がたくさん居たので、もしかしてべしょチアが見れるかもと思い入場料4€払い登ります。こういうところはケチらないんですね。


サン・マルコ大聖堂のなかをダラダラ見学しながら登ると、僕らが登る前の時よりべしょべしょが広がっています。




まるでモーゼが水をかき分けたように、真ん中だけ道ができています。
もしくはドラえもんのモーゼステッキを使ったか。

モーゼやドラえもんが通らなかったのか、まったく道ができていないエリアもあるので、みんな靴ぬいでワイワイ状態です。


ヴェネチア面白い。


ちなみにサン・マルコ大聖堂のなかはカメラNGなのですが、キンピカのモザイク画がとてもキレイでした。旧約聖書の物語を絵にしているとか。べしょチアじゃない時はこっちのがキレイでいいですね。
テラスには4体の青銅馬(コピーもの)が居て、横には時計台も見えます。


4体の青銅馬の本物は、ナポレオンが盗んでパリに持って行ったらしいですが、いまは大聖堂の中にあります。
どうやってパリに持っていったんですかね。ソージョンを運ぶだけでもヴェネチアは大変なのに。


その後、塔に登りヴェネチアを一望したあと、溜息の橋へ。
溜息の橋ってイギリスのケンブリッジにもあったし、どこにでもあんのかなと思ったのですが、こちらは牢獄につながっている橋で、悪い溜息が出るそうです。こわー。

河合塾に通じる、名古屋の千種駅の親不孝橋みたいなもんでしょうか。
レベルが違いますかねえ。


でも工事中なのかブルガリさんに包まれてこんな感じ。


何とも言えないし、何も思いませんでした。


ちなみに翌日はものすごい晴天だったのでヴェネチアの街中をもう一度散策しました。
ハレチア。






やっぱ光があるのはいい。
人物を撮るのは難しくなるけど、撮り甲斐があります。


海だってキラキラですよ。


動画撮りまくりました。今日はデータ容量20GBコースです。


なんだか分からない銅像まで撮っちゃいます。


関係ないけど仮面のイメージカットまで。



何でも無い路地裏も楽しくなります。ちょっとしたアクセントが効いてるんですよね。









さて、今夜は待ちに待ったヴェネチア映画祭に「十三人の刺客」を観に行きます。
映画祭は少し離れたリド島という島で行われています。
テレビのニュースくらいしか見たことないのですが、どんなんなんですかね。楽しみです。

バックパッカーが世界一周中にちょいとヴェネチア国際映画祭に行っていいんでしょうか。
まあ僕らはバックパッカーじゃないけど。


さすがにヴァポレット乗らないと行けないので船着き場へ向かいます。


しかし、もう潰れてしまった名古屋のイタリア村ってよく出来てましたね。
まさにあんな感じ。

もったいない。ちょっと前に行ったら、廃墟になったヴェネチアみたいで少し格好よかったです。あんなとこでファッションの撮影したら楽しいんだろうな。

失礼。


♪ Maroon 5 “Must Get Out”