フランソワ、エズ
エズ  9月22日(晴れ)

本当は険しい、エズの話

セレブ王国モナコでヨットを買えなかったサジ家は、いつものように鈍行列車で10分、エズ駅でふらり途中下車の旅です。

エズは南仏に行った人みんながおススメの場所。
さぞかしステキな場所なんでしょう。
降り立ったエズ駅は、海のそばのいい感じの田舎無人駅。
うんうん、いい感じ。

地球の歩き方によると、駅からエズの村までは、「ニーチェの道」という1時間半ほどの散歩道?があるとのことですが、駅の上の通りに出てみたものの、それらしい道は見当たりません。
何より、確かエズは”天国に一番近い村”と呼ばれるほど、山の高いところにあるはず。
駅は間違いなく、海沿いのふもとにあります。
エズの村は、敵の侵入を防ぐために、下からは全く見えないように作られている、とのことですが、嫁の勘がピピッと働きます。

もしかして、これでスカイ?!


はい、ムリー
いくらサジ家が日々足腰の強化合宿に励んでいるとはいえ、これはヤバイと、駅前のTourist Infoで聞いたローカルバス83番にほいほい乗り込みます。
バスは急な斜面をくねくね約15分ほど登り、エズの街の入り口に到着しました!

エズは蜂蜜色なかわいい路地がいっぱいの街でした。
イギリスのコッツウォルズを思い出しました。




ただ、エズは海沿いの山の上にあるので、さぞかし街からステキな景色が臨めるんだろうと期待していた嫁でしたが、眺望のいい海側は、すべて高級そうなホテルが陣取っており、お前に見せる眺望は無ぇ!って感じで眺望も独り占め。
唯一眺望をゲットできる方法は、1人5ユーロを払って、山頂のエズ庭園に入ること。
眺望だけで10ユーロ・・・むむぅ。
入り口まで行ったものの、一旦頭を冷やすために退散。


どうするーどうするー、と路地をぷらぷらしていると、小さな教会に着きました。
その近くで、偶然、海が臨める秘密の場所を発見!



あまり感心できない場所なので、これからエズに行く人がいれば、こっそり秘密の場所を教えてあげますね。



エズの観光案内所でもらったエズの街の地図に、「ニーチェの道」の入り口が載っていたので、またバスで駅まで降りるのもつまんないし、下りだから歩いてみようか!と意気込むサジ家。
ニーチェが『ツァラトゥストラはかく語りき』の構想を練ったという道。
サジ家も何かすばらしいことが思いつけるかもしれません。
スーパーで飲み物と非常食(ポテチ)を買って、いざ、出発です。



始まってすぐ、嫌な予感がします。
遊歩道って言うか・・・どちらかというと登山道?!
一応道っぽくはなってますが、岩がゴロゴロ。
富士山で言うと、8合目→9合目あたりの感じ。
スイスのアルプスで鍛えた足腰を持つサジ家でも、これは史上最大のキツさ。
すばらしいことを思いつくどころか、足元に全神経を集中しないと、すべったころんだしちゃいそう。


しかも、すばらしい眺めが臨めるならまだしも、何も見えんし・・・辛いよー




降り初めて15分で、早くも非常宣言発令。非常食(ポテチ)休憩。




こんなきついのに、地球の歩き方には何て書いてあると思います?

”ニーチェの道は下りがおススメ”

いやいや、おススメっていうか、それ以外考えられへんし。
上りは、普通の人なら間違いなくへこたれます。
よほどの登山家かスーパーサイヤ人じゃないと辿りつけません!


地球の歩き方って、こういうとこあるよねーほんと。
サジ家は最近、地球の歩き方ではなく”地球の掴まされ方”と呼んでます。


でもね、文句を言いつつ、膝がガクガクになりつつ、40分ほど険しい山道をがんばると、こんないいことがあります。





やったやーーん!


ということで、地球の歩き方さん。
正しくは、

”ニーチェの道はマジしんどいからあんまりおススメできないけど、根性と足腰に自信がある人は、下りならちょっといいことあるかもしれないよ♪”

で。


エズでのうっかり強化合宿により、スーパーサイヤ人に近づいたサジ家。
昔8合目で挫折した嫁ですが、今なら、富士山も余裕で登れる気がします。


スリだって、もう小指一本で十分よ!