イタリア、リミニ&チェゼーナ
チェゼーナ, リミニ  9月11日(晴れ)

Cesena Nagatoooooomo!

ヴェネツィア映画祭の興奮冷めやらぬまま、ヴェネツィアから約3時間、アドリア海に面した街、Rimini(リミニ)にやってきました。
はい、また予定にない寄り道ですね。

Riminiは、リド島に続きビーチリゾートな街。
しかし、サジ家はわざわざリゾートに来たわけではございません!
Riminiからローカル電車で20分の隣街、Cesena(チェゼーナ)に用があるのです!

あれはクロアチアのリュブリャナで次の国イタリアに思いを馳せていた頃、
イタリアといえばセリエA!サッカー見たい!
と例によって、ダーリンが思い立ち、さっそく調査開始。
どうやら、日本代表の長友選手が移籍したばかりのチーム、A.C.Cesenaのシーズン第2戦が、Cesenaでホーム戦をやるらしい!
しかも、相手は強豪A.C.Milan。
サッカーに疎い嫁でも聞いたことある!
ダーリンのせいで、毎週、マンデーフットボール見さされてるからね。
ロナウジーニョがいるんだってー

しかーし!
調査の甲斐むなしく、チケットは月曜の売り出しと同時に完売と判明。
A.C.Cesenaは今期セリエAに昇格したばかり。
かつ、
初のホームゲーム。
かつ、
人気のA.C.Milan戦。
地元でもめちゃくちゃ盛り上がってるらしく、この好カードとあれば、仕方がないか。。。
サジ家は長友が見たいだけなのにーくぅ。


あきらめきれないサジ家は、当日券が売ってるかも?というわずかな期待を胸に、とりあえず早起きして、朝からスタジアムに行ってみることにしました。

また番組が変わりますが、今回は思考を変えて「24」風でお送りします。


■10:00 サジ家@Rimini駅

いきなりの寝坊により、チケット売り場がOPENする10:00にまだRiminiの駅にいるサジ家。
やべ、電車なかなかこないよー


■11:00 サジ家@Cesena駅

やっとこさCesena駅に到着!
サッカー一色に盛り上がってるかと思いきや、駅は閑散としてます。



ここから、試合が行われるスタジアム「スタディオ・ディノ・マヌッツィ(Dino Manuzzi)」までは、徒歩15分。
バスも走っているとのことですが、当然サジ家は歩きます。

日本から行く人いるかしらないけど、一応、Cesena駅からスタジアムへの行き方です。
Cesena駅から線路沿いを左にまっすぐ。
高速道路?の高架をくぐると車道は大きく右に曲がりますが、構わず住宅街への細い道をまっすぐ進みます。
このままでいいのかな・・と不安になるころ、突き当たるので道なりに右に曲がり、バー(カフェ?)の角を左へ。さらに道なりに進みます。
1本目の交差点を左へ曲がると、突き当たりにもうスタジアムの照明が見えてきます!



ちなみにスタジアムは線路沿いなので、リミニ⇔チェゼーナ間の列車からもよく見えますよ。


■11:50 サジ家@スタジアム

難なくスタジアムに到着。
あ、チケット売り場に人が並んでる!



当日券があるのかも?としばらく並んでみたものの、並んでいる人はみんなプリントアウトしたらしい紙を持っています。
どう考えても、ネットで買った人がチケットを引き換えに来ているようだ・・・
前に並んでいる通っぽいイタリア人に声をかけて聞いてみると、片言の英語で「ネットの予約番号がないと無理だ。チケットは売り切れてるよ」と冷たくあしらわれる。
日本人がわざわざ応援に来てると知ったら、もっともてはやされるかと思っていたサジ家は、ガッカリしつつ、とりあえずスタジアムを一周してみることにした。

チケット売り場の張り紙。
さっぱり読めないけど、きっとSOLD OUT。。。



■12:00 サジ家@スタジアム内部

スタジアムの周りをぽちぽち散策。
4か所ほど、セキュリティの高そうな入場ゲートがあるようです。
さすが、サッカーの本場イタリア。しっかりしてるなぁ。



と思ったら、その横の柵の扉ががっつり空いてるぞ!


あれれ、入れちゃったー!


座席のみならず、ピッチまで!!
いいんですかい?!だんな!


バックスタンドでは、風船つなげてでっかい「A」を必死に作ってました。
Cesenaの最後のA?!でもスタンドの真ん中だし・・・と思ってしばらく見守りましたが、どうやらAのみのようです。
何のAやねん。


中では、広告やらTV中継やらの準備をしているおじさんたちが忙しそうにしてました。
当然、こっそりしてても見つかる位置にいるんですが、怒られるかと思いきや、「ボンジョルノ!」と挨拶してくれるありさま。
他にも、家族連れやおじさんなど、2,3のちゃっかり入れちゃった組がいたので、きっと黙認されているんでしょう。
さすがイタリア人、適当・・・いや、太っ腹です。

「このままどこかに潜伏してれば入れるのでは?」というやましい考えがサジ家の心に過りましたが、30歳を過ぎてかくれんぼもいかがなものかと思うので、泣く泣くピッチを後にするサジ家。


■12:30 サジ家@スタジアム横のバー

スタジアムの周りには、老舗っぽいスポーツバーがいくつかありました。
昼間から、おじさんたちがたまっています。

バーの外には、A.C.CesenaとA.C.Milanの旗が。
でもよく見ると、A.C.Milanの旗は手縫いの即席手作り。



あるバーのそばでおじさんたちに声をかけられたので、試合見に来たけどチケットがないんだ、と告げると、「じゃあ、ここで見ればいいよ」と店のおじさんが勧めてくれる横で、「チケット欲しいのかい?」といかにも怪しいおじさんが。
イタリアにもやっぱいた!ダフ屋さんです。

バックスタンド指定席1人120ユーロ。
1人100ユーロまで値切りましたが、一番高いチケットでも80ユーロと聞いていたので、ちょっと高いなーとしぶるサジ家。
怪しいので、チケットを見せてくれと言うと、2分待て、というおじさん。怪しい・・・
2分後、店の裏に連れて行かれこっそり見せられたのは、みんなが持ってた紙のチケットではなく、”PASS”と書かれたネックストラップ付きの立派なパス。
おじさんの説明によると、指定席ブロックに入れる年間パスらしいが、席書いてないし、なんか名前書いてあるし。
誰のやねん!

ダフ屋防止のためか何か分からないけど、イタリアでは、セリエAのチケットを買う時も入場する時も、パスポートなどの身分証明書の提示を求められると書いてあったので、こんなので入れるとは到底思えない。
おじさんは、スタンプも押してあるし、公式のものだと主張してるけど、そういう問題じゃないし。
適当におじさんをあしらい、その場を後にしました。


■13:00すぎ サジ家@スタジアム横のサンドイッチ屋

小腹がすいたサジ家は、何やらワイワイしているホットドック屋さんらしき店を発見。
どうやらお昼休みに入ったらしく、さっきスタジアムで働いていた人たちがみんな食べに来てました。
どうやら、ホットドック屋さんじゃなく、ナンみたいなのに挟んだサンドイッチみたいなもんを売ってるようです。
イタリア語でさっぱり分からないので、食べてるおじさんに「あんたが食べてるヤツはどれっすか?」と聞いて、何とか注文。



助けてくれたおじさんは、TVクルーのようで、「今日ここでサッカーの試合があるんだよ。確か・・・チェゼーナVSミランだったかな」とそれほど興味がないようす。
この人たちに取り入っても埒があかないなぁ、と思ってると、さっきのダフ屋さん再来。
「チケットが手に入ったよ」と言うので見せてもらうと、45ユーロのバックスタンド席で、今度は本物のよう。
1人100ユーロから始まり、80ユーロまで下がったけど、60ユーロって言ってみたら、それは無理!と向こうのチケットの買い付けに行っちゃった。
いいもんねーとまだまだ余裕のサジ家。
ただ、このやり取りを後ほど激しく後悔することに・・・


■14:30 サジ家@Cesena駅

おなかも膨れて少しぷらぷらしたものの、チケット譲ってくれそうな人はおろか、チケット引き換えもお昼休みに入り、さらにスタジアム周りは閑散とした様子。
キックオフは20:45だから、無理ないか。
Cesenaは間違いなく観光地ではなさそうなので、時間をつぶしきれないサジ家は一旦Riminiに戻ることに。
またもや、ユーレイルグローバルパスの乗り放題威力発揮!


■15:00 サジ家@Rimini海岸

Rimini駅から東に15分くらい行くと、そこはもう、リゾートパラダイス。
高級そうなホテルが立ち並び、海岸にはパラソルの花が。
花好きな嫁ですが、その花はちょっと高そうだったので、得意のゴロゴログッズでひと眠り。
どこかノスタルジックな香りのする、いいビーチでした。
めっちゃ焦げた。






ビーチの近くに、シュールな噴水を発見。
こういうのをサジ家に見せてはいけませんってば。
なんと、4頭の馬が鼻から水を噴き出してます!
鼻炎持ちのダーリンが、彼らの鼻通りの良さをうらやましそうに見ています。



あ、そのうちの1頭(下写真左)は鼻づまりさんだったよ。
激しく共感するダーリン。



あとは、謎の巨大カメラ。
水着美女が通るとシャッターが下りる・・かも?!



■19:30 サジ家@Cesena駅

なぜかリゾート気分なサジ家。
どうせ行ったってチケットないから意味ないしなー的なリゾッチャな空気を心を鬼にして断ち切り、再びCesenaの地に戻ります。
朝とは違い、Cesena駅からスタジアムに向かう人の姿もちらほら。
かなり離れたところからも、すでにすごい応援と歓声が!
盛り上がってきたぞー!



■20:00 サジ家@スタジアム

スタジアムに着くと、サジ家がリゾッチャしている間に、もうとっくに開場していたらしく、外から見えるスタンドはすでにほぼ満員。
やべ、出遅れた?!



慌ててチケット余ってそうな人がいないか探すサジ家でしたが、むしろチケットのない人が少しでも熱気を感じようとあふれかえってます。



例によって、アフリカ中央テレビも。


さらに、アフリカ中央新聞(ほんとはチェゼーナの地方紙)の冴えないカメラマンより、もし日本人なら写真を撮らせてくれ、とサジ家に突然の取材依頼。
いや、お忍びなんで・・・と言いつつ、さすがに日本の皆さまには縁遠いだろうと記念にパチリ。
アフリカで今ごろ話題沸騰でしょう!

周辺は警察屋さんがわんさか。
特にミランサポーターとの衝突を避けるためか、ミラン側のスタンドの入場口付近は、道ごと警察屋さんが封鎖しており、チケットを見せないと通れないほど。
この警戒の中じゃ、昼間のダフ屋もお手上げでしょう。
怖くて写真も撮れずじまい。


■20:30 サジ家@スポーツバー

しばらくうろうろ当てもなくうろうろさまよってみたものの、ちょいちょい「Nagatomo!!」と声をかけられる以外はチケットの糸口は全く見つからず。
行けば何とかなるという日本的考え方は甘かったようです。
日本より、ダフ屋の規制も厳しいのかもしれないね。

今思えば、80ユーロのチケットはダフ屋にしては良心的な値段だったかも?!
ダーリンは悔しくて涙目です。
ケチケチ生活が、ここで仇となりました。

まぁ、くよくよしてもしょうがないので、スタジアムの周りの出店でサンドイッチを買って、昼間「ここで見てけよ」と言ってくれたおじさんのスポーツバーへ。
お店は超満員。
お客のイタリア人のおじさんたちがひたすらイタリア語で何やら話してくれるんだけど、全く分かりません。でも楽しい。




20:45、いよいよキックオフ。
スタジアムからの熱気溢れる歓声を背に、プロジェクタに映し出される中継に集中。
中継が実際と3秒くらい遅れているせいで、スタジアムの完成と微妙にずれるのが歯がゆいもの。
いくらなんでもA.C.Milan相手じゃ、ぼろ負けしちゃうんだろうなーと思ってたら、おお、なかなか上手いじゃん!!
長友も、相変わらずちっちゃいけど、めっちゃがんばってて、あんまり知らない嫁も感動もの!

そのとき、スタジアムから大歓声が!
と思った3秒後、なんとA.C.Cesena先制ゴール!!
スタジアムもスポーツバーも大騒ぎ。
みんな抱き合って喜んでます。
まさに一体感!



その後もさらに1点加え、大盛り上がり。
後半、ゴール前で長友がファール、PKを与えてしまう場面も。
別に悪いファールじゃなかったんだけど、なんとなくサジ家も肩身の狭い気分に。
しかし!PKを蹴ったミランの何とかビッチ(有名な人らしいが、嫁は存じ上げませぬ)が、なんと外してくれました!
あれは、日本人としてありがたかった!ありがとう!何とかビッチ!
何度かひやっとするシーンがあったものの、無失点で圧勝!!
ボルテージMAXのスポーツバー。




正直、もっと観光地(ミラノやローマ)にもセリエAのチームがあるし、いくら長友が出るっていったって、チェゼーナなんてよー分からんところまでわざわざ行く必要ないのにー、と密かに思ってた嫁でしたが、ほんとに来てよかった。
勝ったとか負けたとかじゃなく、長友が活躍すると、日本人として誇らしかったり、失敗すると日本人として申し訳なく思ったり、これが日本を代表してるってことなんだなぁ、と感じました。
すごいぞ!長友!
ワールドカップのとき、ちっちゃいおっさん呼ばわりしてごめんちん!
でも、やっぱりイタリアでもちっちゃかったよ。


■22:50 サジ家@スタジアム内部?!

ワイワイお祭り騒ぎのスポーツバーに後ろ髪を引かれつつ、駅に出発するサジ家。
リミニへの終電時間が迫っているのです。

スタジアムの横を通りながら、スタジアムから出てくる人をうらめしそうに眺めていると、ん?出口に警備員がいない!?
そう思った瞬間、ダーリンより「入っちゃオシム!」の掛け声。
人の流れと逆流し、ダッシュでスタジアム入口へ駆けあがるサジ家!

やったーー!!ついに入れたー!!!!!


しかも、たまたまチェゼーナ側のサポーター席!
そこはまさに、巨人に勝った時の甲子園ライトスタンド!!
フェンスによじ登るわ、旗振りまくるわ、チェゼーナおろしを歌いまくるわ、まさに最高の盛り上がり!





たぶん公式なチェゼーナサポーターしか入れないので、こんな通りすがりの日本人がいること自体、めちゃくちゃ怪しいんだけど、チェゼーナサポーターはそれどころじゃなく気付いてない様子。
「Nagatooomoooo!!!」
とみんなに声をかけられ、サジ家のボルテージも最高潮!
熱気を写真に収めようとひたすらシャッターを切っていると、一緒に写真撮ってくれ!とサポーターのおじさんたち。
嫁、インドタージマハル以来の大モテ状態に!
おじさんたち、興奮が冷めた明日の朝この写真見たら、誰?!って思うに違いない。



サポーター?!鼻めがね?!




あ、やべ、終電近いんだった!
おじさんたちに盛大に見送られつつ、スタジアムを後にするサジ家。
いやぁ~楽しかった!



ほんとにほんとに長く楽しい1日だったので、ほんとにほんとに長いブログになってすみません。


みなさま、おつかれしたーーー!